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井内 宏美

香川県生まれ。現在、東京と香川を拠点に制作活動を行う。

Introduction

激しくていいだろ。絵が彼女自身だよ。都会性と田舎の土着性との両方を持っている。ー荒木経惟

絵画とは結局「自画像」であり、それがどれだけ普遍性を持つかが作家にとって課題であるとすれば、井内の作品群はその課題に真っ向から挑戦するものです。ーGallery Unseal Contemporary ディレクター、森岡光

井内宏美ほど「均質」という言葉を拒絶し続ける画家もめずらしい。ポストモダンがキーワードになった80年代早々に、四国の香川で生を受けた井内にとっては、もはやこんなキーワードなど流行遅れも甚だしいに違いない。だが、20代にその流行に感染しかけた、すでに古い世代の僕が、初めて井内の絵に出会ったとき、平気で色もてわざも奔放する、その流動性に驚いてしまった。そこではアジア的筆触対ミニマムエッジが、フォーマリズム的感情対王朝的順欄が、何食わぬ図太さと、異形な均質の上に共存しようとしていたのだ。当然僕は井内の作品に、ポストモダンの経緯とは別種の、「散在系」とでも呼べばいいのか、美術のムーブメントとは対極に、自己の内部から勝手にわき起こる表現というのもあるのだということを発見したのだと思う。

井内の絵は、均質をよしとする時代背景からすると、全くの逆流であり、まったくの傍流を突き進んでいるような特異性を与えるだろう。しかしこの特異性を纏うことで、世界がのっぺりとした断層の幻想から解き放たれ、世界は均質ではないのだと、井内宏美はもう一度表現のアプローチに自分を委ねる。そうして、自分自身の内部を手探りするように、誠実に絵画の表面を這うことで、自分本来の場所を探すための旅を続けているのだ。ーアートディレクター、仲世古佳伸

井内宏美の作品は取り巻かれた自然環境にもとづく瞑想であり、同時に無数の存在可能な世界や視点に形を与えようとする試みである。画面上で個体と液体と気体が反発と誘引の相反する力の渦巻きの中でぶつかっている。私たちは新しい宇宙の誕生のミリ秒後、あるいはかつてすべての取り巻くものを吸収していた巨大なブラックホールの最後の崩壊の目撃者になり得るかもしれない。-Morgan Betz

Artist Statement

私は仏教の禅の思想に興味があります。禅が目指すところは、完全な空の精神状態で、それは引き算の哲学です。しかしながら、私達が今、生きている現代という時代は新しい刺激を絶えず供給されつづける究極の足し算世界です。私はその引き算の哲学と足し算の世界の均衡する点を見つけたいのです。足し算と引き算の調和状態は0です。0はすなわち禅の悟りの状態です。私は作品を通してポイント0の、現代の悟りを探し出したいのです。

以前、京都の東福寺で見た悟りの窓と迷いの窓に(悟りの窓が円で、迷いの窓が四角)多大な衝撃を受け、そのシンプルにコンセプトを具現化した様がまぶたに焼きつき、以来、悟りと迷いが私の中の大きなテーマになりました。もう一つの大きなテーマが原風景を描くということです。悟りと迷いの間で揺れ動く透明な鏡が、砕けて幾千もの破片になり、その破片に映り込む森羅万象、刹那と永遠の出会いをキャンバスの上に描きたいというのが根本的な私の目論みです。曼荼羅の意図するところと、私の描きたいものはとても似ているのですが、現代において真理を体系的に図式化するのは不可能に思えるし、できたとしても次の瞬間にはもううそになるだろうと思うのです。だいたいにおいて現代社会においての真理とは何なのでしょうか? 本質はいつも変わらずシンプルで透きとおったものなのだと思うのですが、表層があまりに複雑で計画的に描こうと思うと手に負えません。だから直感をたよりに混沌の中に真理を探ろうとするのです。絵を描きながらゴールは自分自身にも見えていなくて、下絵という地図で当たりを付けて、パズルのピースを合わすように色を埋めて行き、何となく景色の雰囲気をつかんだら、考古学者の発掘作業のように見たことのないその景色を掘り起こして行きます。出来上がる景色があいまいで、複雑で、しかし変わらず美しいこの世界を映す鏡になることを願いながら。

Exhibition

Education